プリザンターの活用例(案件管理)

以前は特定のお客様向けの案件管理表をExcelで作成していましたが、単に案件や金額を一覧化し、発注や請求の日付を入力する程度のものたっだので、管理者しか見ないような只の一覧表にとどまっていました。
現在チームでどのような案件の話があり、個々の案件の状況はどうなっているのかを、メンバーにもある程度把握して欲しいこともあり、案件管理をExcelからプリザンターに移植することにしました。

標準機能を活用

まずは「案件管理」フォルダを作成し、そのフォルダ内に期限付きテーブルで「案件リスト」を、記録テーブルで「顧客マスタ」と「担当者マスタ」を作成しました。


「案件リスト」には、とりあえず以前入力していた項目(見積No、テーマ、金額、発注日、担当、請求日など)を作成しました。また、期限項目の「完了」を「納期」に変更して使用することにしました。
その後、実際に業務を行う中であった方が良さそうな項目(顧客担当者、顧客状況、進捗率、添付資料、納品物など)を必要に応じて追加していきました。


案件のステータスを表す「顧客状況」や「担当状況」については、実情に合った形で選択肢一覧を変更しました。


「顧客マスタ」と「担当者マスタ」には、複数のお客様の案件を管理できるように、それぞれ顧客と顧客担当者に紐づけました。
「担当者マスタ」にも顧客コードを追加し、「顧客マスタ」の顧客コードと紐づければ、顧客と連動して顧客担当者が絞り込まれるようになります。


あとは一覧で表示する項目やフィルタをかけたい項目などを設定すれば、概ね出来上がりです。
ここまでプログラミングは一切ありません。

 
外部ツールとの連携

ここまでの状態で十分活用できますが、弊社のお客様向けにオープンソースソフトウェアのBIツール「Metabase」と組み合わせて、プリザンターのデータをグラフ等で可視化できるようにカスタマイズを行っていることもあり、案件管理でも「Metabase」と組み合わせてグラフを表示することにしました。
グラフ化するにあたって、更に売上関連で必要そうな項目(請求予定日、仕入額など)を追加しました。

 


プリザンターはデータベースが解放されているので、データベース(SQL ServerもしくはPostgreSQL)に直接アクセスしてデータを取得できますが、生のデータのままだと扱いが難しいので、Viewを作成することによって日本語名で直感的に扱えるようにします。
(Viewの作成については、こちらが参考になります)
この対応により、プリザンターで作成した「案件リスト」「顧客マスタ」「担当者マスタ」の各テーブルについて、「Metabase」からもView経由で参照できるようになりました。

 


「Metabase」のダッシュボードに表示したいグラフを配置し、共有を有効化すれば、ダッシュボードのインラインフレームを取得できます。
「案件管理」内の画面をカスタマイズして、このインラインフレームを埋め込むことによって、プリザンター上で「Metabase」のグラフが表示されるようになり、月ごとの売上や顧客ごとの案件数、売上額などを可視化することができるようになりました。